「アバンセ古江」広島市西区の、駅から少し歩いた場所にあるショッピングモール。その名前を聞くと、何となく懐かしい気持ちになる。私にとって、この場所はただの買い物をする場所ではなく、地域の風景の一部であり、生活の一部でもあった。 その日も、普段通りの週末だった。家の掃除を済ませ、冷蔵庫の食材が少なくなったから、買い物に出かけることにした。近所の「アバンセ古江」は、徒歩で行ける距離だし、品揃えが豊富だから、ここで用事を済ませるのがいつもの流れだ。モールに入ると、まず目に入るのは色とりどりの商品が並んだスーパーの売り場だ。生鮮食品、日用品、そして時々季節ごとの特設コーナーが並んでいて、どこか温かみを感じる。特に果物や野菜は新鮮で、手に取るとどれもこれもおいしそうだ。旬のものを手に入れると、少し得をしたような気分になるから不思議だ。「今日は何を作ろうかな?」と考えながら、魚コーナーを通り過ぎる。そこで出会うのは、いつも明るく挨拶してくれる店員さんだ。彼女とはいつも少しだけ立ち話をする。あまり大きな話題はないけれど、生活に密着したちょっとした情報交換が楽しい。彼女が言っていた「今日の鮮魚は特に良い」と言う言葉を信じて、その日のおかずが決まることもしばしばだった。さらにモールの中を歩いていると、途中でふと目を引くカフェの存在に気づく。モール内にある小さなカフェでは、ほっと一息つけるドリンクや、手作りのケーキが並んでいる。私はいつもここの「チーズケーキ」を買う。見た目はシンプルだが、食べるとしっとりしていて、どこか懐かしさを感じさせる味がする。「ちょっと甘いものが食べたくなる瞬間って、あるよね」と自分に言い聞かせ、買い物カートにケーキを追加する。モール内には、家電や雑貨の店もいくつかあり、つい立ち寄ってしまう。最近は新しい家電に興味を持っていて、冷蔵庫や電子レンジをチェックするのが楽しみだ。しかし、今日は特に何かを買う予定ではなかったので、軽く見て回る程度にとどめる。その後、モール内の雑貨店でキッチングッズやインテリア小物を物色する。こうした店は見ているだけで楽しく、つい手が伸びることがよくある。必要ないかもしれないけれど、ちょっとしたアイデアを求めてしまうのだ。今日は小さな植木鉢を購入。今、部屋に緑がほしいと思っていたからだ。 広島を代表するスーパーだ。
SYさん